僕らのレバ刺し11日間戦争
5月末、厚生労働省が食品衛生法の規格基準を改正して、飲食店などが豚の肉と内臓を提供する際に加熱を義務づけることが決定しました。僕の大好きなレバ刺しを食べられるのは6月11日まで。週が明けた6月1日、僕は早速レバ刺しを食べに行くことに。こうして僕のレバ刺し11日間戦争は幕を開けたのでした…。
【6月1日(月)】
とにかく生肉が~!とうことで『かね将』に行きました。
大好きなハラミたたきです。と、食べながら気づきました。これは牛肉やないか~い!まだまだ食べられるやつ!いきなり間違えちゃった!やっぴー!
ということで、仕切りなおして池袋の『みつぼ』へ移動。
酎ハイを一口飲み喉を潤したところでレバ刺しをごま油で注文。いつも通りの風景。ただ、レバは串刺しがなく普通の皿盛りのレバ刺しのみとのことでした。
タンとハツの串刺しも注文。新鮮さがむき出しになってますね。
【6月2日(火)】
池袋の旅行会社に行き、そこから2日連続で『みつぼ』へ。この日は2人で行きました。
ビールで乾杯してレバ刺しを2人前で注文。ごま油でいただく。おいしい。
【6月3日(水)】
休戦。戦士には休息も必要なのだ。おうちでおいしいごはんをいただきました。
【6月4日(木)】
まっすぐ家に帰ってきたものの、ひと休みしたらレバ刺し欲がむくむくと湧き上がってきたので、T-BOLANのごとく抑えきれないこの気持ちを抱えて『きらく屋』に行くことに。
お店に入ったのは22時くらい。レバ刺しはすでに売り切れてしまっていたので、ハツ刺しを注文しました。ちなみにハツ刺しもこれが最後のひと皿とのことでした。
【6月5日(金)】
仕事帰りに五反田の『ばん』に寄りました。大雨にも関わらずお店は混み合っていてしばらく待つことに。僕の前にはレバ刺しがなくなるまえに食べるために初めて来たという感じのカップルが並んでいました。駆け込み需要ですな。
分厚く切られ、ほどよくごま油と塩がかけられたレバ刺し。ブリンブリンの食感でありながら、噛むと口の中でとろける。ブラボー。
金曜日だし明日は休みだし、ということで池袋に移動して『みつぼ』へレバ刺しハシゴ。
安定のレバ刺し。『みつぼ』ならでは感のある酢醤油で。蒸し暑い日に酢醤油でサッパリいただくレバ刺しが好きでした。
レバとハツの生しゃぶ串刺し。レバとハツをサッと湯通しして酢醤油をブワーッとかけてネギをワッサーと乗せたものになります。そんなのおいしいに決まってる。
【6月6日(土)】
デイイベでDJの予定だったのでその前に昼でもレバ刺しが食べられるスポットの池袋『加賀屋』に寄って行きました。
綺麗に並べられたレバ刺し。これを2,3枚まとめてガッとさらってごま油につけていただきます。寂しすぎてこのあとのDJで『贈る言葉』を掛けてしまいそうな気分でした。
【6月7日(日)】
休戦。日曜日は市場がやってないためお休みのお店も多いので僕も休むことに。hideのドキュメンタリー映画「JUNK STORY」を観にいって違う意味で切なくなってました。
【6月8日(月)】
バンド練習があったので半ば諦めていたのだけど、スタジオに入る前にサッとレバ刺しすればいいことに気づいて五反田『ばん』へ。結局バンドメンバーも一緒に行き、名残惜しいので練習後にまた『ばん』に戻ってきました。
練習前と練習後に2回注文したレバ刺し。
レバ刺し以上にメンバーが気に入ったレバ半ゴロ。こちらは3回注文しました。レバ充。
【6月9日(火)】
仕事帰りに『みつぼ』へ。残り3日ということでお店もだいぶ混雑してきました。とはいえ10分待ちくらい。
せっかくなので最後におまかせの刺し盛りを注文。レバ、ハツ、チレ、ガツ、センマイでした。ガツ刺し、センマイ刺しあたりは火を通してるから規制後でも食べられるのかな?
レバを軽焼きで注文。塩で。表面が炙られたプリッと感のある半生レバ。どうしてどうして僕たちは出会ってしまったのだろう。僕の中のリフレインが叫び始めました。
【6月10日(水)】
前日に引き続き『みつぼ』へ。この日は2人で。お店に到着するとすでに行列ができていました。30分ほど待って入店。店内のテレビでは糖尿病についての番組が流れてました。
『みつぼ』で食べる最後のレバ刺し。長年に渡って食べてきたレバ刺しなので感慨深いものがあります。ただ、このタイミングでなぜなんだという感じなのですが、ピザが食べたい気分でした。
タン刺しとハツ刺しも頼みました。うすうす感づいてはいたのですがピザ刺しはないようです。
レバ軽焼きをタレで。ピザは…もういいですね。
たたき盛り合わせ。レバ、タン、ハツ、チレ、ガツです。俗に言うキセキの世代。駆け込み需要で肉不足らしく、肉の注文はこれで打ち切りとなりました。
レバ刺しハシゴしちゃおうかな、そういえば『木々家』のレバカツを最後に食べるのもありだな、と思って移動するも、刺しもレバカツも売り切れとのことで断念。代わりに『豊田屋一号店』に行きました。
レバ刺しです。お店のおじちゃんとおばちゃんがチャッカマンのことでケンカしだし、最終的には親戚関係の話でケンカになってました。これもまた一興。
【6月11日(木)】
ついに最終日を迎えてしました。最後は五反田の『ばん』です。通常なら一番通っていた『みつぼ』に行くところですが、最後になってしまったけど『ばん』のレバ刺しとレバ半ゴロを食べてもらいたい、おいしさを知ってもらいたいという想いからこちらをチョイスしました。
人生最後のレバ刺しです。「今までありがとう。」と言って最後のひと切れをいただきました。寂しいです。
出会いがあれば別れもある。こちらも人生最後のレバ半ゴロです。もう二度と食べられないと思うと切ない気持ちでいっぱいでした。
また会えたね…って、おい。さっき「人生最後の」と言ったばかりですが、おかわりができました。やったー!ちなみにレバ半ゴロも!とはいえ、これが本当に人生で最後のレバ刺しです。おいしかったです。ありがとうございました。
僕のレバ刺し11日間戦争は終戦を迎えました。高尿酸血症で通院している僕は、この最後の数日間で通風が発症するんじゃないかという不安もありましたが「たとえこの足がぶっ壊れても、俺は必ずレバ刺しを食う!」という強い気持ちで戦い抜いてきました。きっと、みんなそうだったと思います。特にオチとかはありません。レバ刺しおいしかったです。ごちそうさまでした。